アニメ「氷菓」の舞台、飛騨高山

原作小説を基に、2012年に京都アニメーション製作で放送された「氷菓」。後に、実写映画化もされました。 未だ人気の本作は、岐阜県高山市を舞台としています。

アニメ放送からは約10年が経過し、熊本からも離れた土地ではありますが、今回は氷菓の舞台・高山を周りましたので紹介します。

……なんと意外なことに、熊本との繋がりも偶然発見できました。

氷菓舞台巡りに便利なアイテム2選

今回、氷菓の舞台巡りを行うにあたり、2つの参考資料に助けてもらいました。

氷菓 HYOUKA×飛騨高山 舞台探訪マップ

ひとつは、飛騨高山観光公式サイト様にある「氷菓 HYOUKA×飛騨高山 舞台探訪マップ」。 こちらはサイト内で電子パンフレットとして公開されていますし、高山市内各所で配布もされておりました。

高山駅を中心とした舞台各所の位置関係が分かりやすくまとめられており、これがあれば迷わず舞台巡りをすることができます。

飛騨高山観光公式サイト

舞台めぐり

もうひとつは、「舞台めぐり」というアプリ。iOS/Android対応です。 様々なアニメの舞台情報が地図情報上に登録されており、非常に便利。

また、天下のSony様作成ということで、公式とも提携している模様です。 各ポイントへ「チェックイン」することで現地へ行ったことが記録されますし、 ARカメラでキャラクターと写真を撮ることも可能。 さらには、他ユーザーのチェックイン・投稿写真が閲覧できたりと、とても楽しいアプリとなっています。

「舞台めぐり」公式サイト

いざ高山へ

繰り返しになりますが、氷菓の舞台は岐阜県の飛騨高山。今回は名古屋から「ワイドビューひだ」で向かいます。

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名古屋駅から高山駅は、「ワイドビューひだ」でも約2時間30分。結構な長旅となりますので覚悟が必要です。 とはいえ、道中は美しい山間の景色が眺められるので、そこまで飽きることはないのですが。

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(なお、朝方に出発したため熟睡し、道中の景色は撮り忘れました……。河が美しかった記憶はあります。)

高山の街並み

ということで、高山駅に到着。若干の雨模様ですが、この程度でしたら外を回っても問題ないですね。

それよりも、とにかく高山は寒い。朝方の名古屋も寒かったですが、高山はまた別格の寒さ。まだ雪は降っていないものの、防寒対策はしっかりとしないと危険です。

舞台巡り、開始

氷菓の舞台は高山駅から徒歩圏内に集中しているため、順番に回っていくことにします。

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こういった普通の街並みも、さり気なく作中に登場しています。

住宅街の中にあるこちらの神社も、アニメでちらっと出ていたものです。このような細かいスポットも多いのが地域密着タイプの良いところですね。

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日枝神社

オープニングや20話に登場した、印象深い神社。こちらは高山駅から少し離れた「日枝神社」がモデルです。

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少し遠い、とはいえ徒歩圏内ではありますので、散歩がてら向かってみるのも良いかと思います。 非常に立派な赤い鳥居が印象的。アニメにも登場していましたね。

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図書館

こちらも作中で登場した図書館。立派な西洋風な建築ですが、不思議と高山の古い街並みとマッチしているようにも思えます。

正式には「高山市図書館 煥章館」というお名前だそうで。なんだか厳かな感じがします。

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駐車場は車も多く、地元の方々が広くご利用しているようです。中高生も多く勉強している姿が見られました。

また、すぐ近くには飛騨の伝統工芸品「一位一刀彫」のモニュメント「ミネルヴァの梟」が展示されています。 非常にイケメンな梟ですが、ローマ神話での知恵の象徴なのだとか。だから図書館に置いてあるんですかね。

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意外な熊本との接点

さて、ここで小休止。氷菓の舞台とは少し逸れますが……。

熊本人が好きな武将といえば、そう、加藤清正ですね。実は、高山は加藤清正と縁が深い土地でもあります。

高山と熊本、繋ぐのは加藤清正

正確には、関連深いのは加藤清正の孫である加藤光広。彼は若気の至りで諸々なことを経た結果、肥後(熊本)から飛騨高山へお預けの身となりました。 しかし、わずか1年後、約20歳で逝去してしまいます。 そうして彼は、故郷から遥か遠くの飛騨高山の地で永眠することとなりました。

加藤光広のが眠るのは、高山駅から東へ15分ほど歩いた先にある法華寺。氷菓の聖地的には、図書館を更に東へ進んだ辺りになります。

侘び寂びを感じる境内は、重ねてきた歴史を想像させてくれます。この奥には墓地があり、加藤光広の墓所もこちらにあります。

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……ところで。実は加藤光広について、当日まで全く知りませんでした。偶々立ち寄った喫茶店でお話を伺い、急遽、法華寺にも行ってみることに。

やはり熊本人としては、加藤清正に縁がある、と言われては立ち寄らなければなりません。 それにしても、偶然そのお話を聞くことができたのは……これもまた結び、ですかね。

再び氷菓の舞台巡りへ

さて、思わぬ縁もあったところで、氷菓の聖地巡りを続けたいと思います。 続きは次の記事へ。