伝説のゲーム、その舞台となった熊本の地

プレイステーション2の「四八(仮)」といえば、知る人ぞ知る伝説のゲームです。 このゲーム自体の詳細については触れませんが、「KOTY(クソゲーオブザイヤー)大賞を受賞した」ということからその凄さがお分かりかと思います。

さて、「四八(仮)」は日本各地の都道府県ごとに小話が用意されているノベルゲームです。当然、熊本が舞台となったお話もありました。

……まあ、その内容は、「なぜか『学校であった怖い話』で有名な風間望が熊本の不思議スポットを矢継ぎ早に紹介するだけ」というものでしたが。

しかし、熊本県がゲームの舞台になったことは事実。ならば当サイトでも取り挙げなければ、ということで、風間の語ったスポットを紹介してみます。

それにしても、「四八(仮)」発売から10年以上。まさかこんな紹介記事を書くとは、夢にも思っていませんでした。

スポット紹介:天草編

「四八(仮)」熊本編で風間が紹介するスポットは5つ。しかし、なぜかそのうち3つは天草に存在します。

この偏りについては、スタッフが天草観光をしたかっただけではないか、という噂もあったりするとか。いや、真実は分かりませんけど。

おっぱい岩

天草3スポットで唯一知名度が高そうなのがこちら、「おっぱい岩」。なんというネーミングだ、とも思いますが、この名前で観光サイトなどでも紹介されています。

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現地には大きな看板や、立派な鳥居に「おっぱい岩」の文字が堂々と掲げられていたりと、やはり観光名所的な扱いのようです。

さて、なぜ「おっぱい岩」と呼ばれているのか。それはこの岩を見れば一目瞭然でした。

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これは非常に分かりやすい。まさに「おっぱい岩」としか形容できないような外観。こういう観光スポット、素敵ですよね。

なお、おっぱい岩は満潮時には完全に海の中に沈みます。そのため、観光の際には満潮干潮のタイミングを見て訪れる必要があるのでご注意を。

油すましの墓

「おっぱい岩」と比較するとややマニアックな場所、「油すましの墓」。次に紹介する「だんらん河童」と同じ道(県道34号線)沿いにありますので、聖地巡礼する奇特な方は合わせてどうぞ。

「油すまし」は熊本県発祥(らしい)の妖怪で、「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪百物語」あたりで有名でしょうか。この天草の地には、古来より油すましが出没したという伝説が残されているようです。

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「四八(仮)」で風間が紹介していたように、天草には「油すましの墓」が存在します。真偽は不明ですが、油すまし伝説はこの周辺で言い伝えられてきたとのこと。

山間の道から少し逸れた山の麓に、ひっそりと佇む油すましの墓。どことなく神秘的な場所のようにも思えました。

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だんらん河童

油すましの墓の付近、天草の栖本町には「河童街道」なるものが存在します。栖本町は山に囲まれた土地で、ゆるやかな川が流れています。確かに河童のイメージとマッチするようにも思えますね。

こちらも油すましと同様、古くより河童の伝承が残っており、観光地として河童の銅像があちらこちらに建てられています。 風間が紹介していたものはそのうちのひとつになります。

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こちらも県道34号線沿い、油すましの墓よりもやや東側。「天満宮」の目の前となります。地図に表示されないので少し分かりにくいため注意。

それにしても、これ以外にも河童の像は大量にありますが、なぜこの像が選ばれたのでしょうか。……深い理由はなさそうな気もしますが。

スポット紹介:その他編

天草以外のスポットとしては、熊本市より北方向の菊水インター付近にある「トンカラリン」、逆に熊本市より南の人吉にある「永国寺」が挙げられています。

トンカラリン

トンカラリンは熊本県和泉町にある、人工的な遺跡です。その建造目的については諸説あるようですが、結局のところ明確な答えは不明のようです。

それにしても、確かに不思議スポットではあるのですが、他の紹介スポットとなんだか少し毛色が違うような気もします。無理やり感があるような。

永国寺

「幽霊寺」の異名で有名な、人吉に存在するお寺です。風間が紹介していた「幽霊の掛け軸」が展示されていたり、幽霊が出没したと言われる中庭の池が観覧できたりします。

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非常に綺麗で立派なお寺ですが、その一方で「幽霊が出る」ことを前面に押し出しているギャップがなんとも面白いです。

「四八(仮)」に登場した幽霊の掛け軸は一般公開されており、誰でも閲覧できる模様です。写真に撮るのは少し躊躇いがありますね。

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人吉といえば「夏目友人帳」や「まいてつ」の舞台としても有名ですので、そちらもぜひ観光されてはいかがでしょうか。

まとめ

果たして誰が望んでいるのか分かりませんが、「四八(仮)」に登場する熊本のスポットを紹介してみました。

全て周ろうと思う奇特な方がいらっしゃるようでしたら、「天草3か所」「トンカラリン」「永国寺」は結構離れているので、余裕を持ったスケジュールを組むことをお勧めします。

さて、もしも同じような続編が発売されることがあれば、また紹介してみたいと思います。……十中八九、ないでしょうけれど。