様々な作品の舞台になった島

真鍋島は瀬戸内海に浮かぶ、人口200人程度ののどかな離島です。

この島は昔から様々な作品の舞台・ロケ地とされることが多々あり、舞台巡りを嗜む方には「知る人ぞ知る」スポット。近年では2021年に、「劇場版ラジエーションハウス」の撮影が行われています。

アニメ/ゲームの舞台巡りをメインコンテンツとしている当ブログ的には、表題の「おかえりっ!〜夕凪色の恋物語〜」の舞台として有名な場所です。また、和風ホラーゲームの金字塔として未だ根強い人気を誇るSIRENシリーズの2作目にも一部登場しています。

「おかえりっ!」の発売は2001年ですから、もう20年以上の月日が経過しています。そんな真鍋島の現在を楽しむべく、笠岡港からフェリーに乗り込むことにしました。

真鍋島へのアクセス

真鍋島への移動は、笠岡港から出ている旅客船になります。笠岡港はJR笠岡駅のすぐ近くなので、電車での来訪も簡単。遠方から新幹線の場合は、新倉敷(岡山県)あるいは福山(広島)から在来線に乗り換えです。

今回は福山に前泊していたので、明朝に福山駅前でレンタカーを借りて笠岡港へ向かいました。福山駅~笠岡港は自動車でだいたい30~40分。旅客船は本数があまりないうえ、高速船は特に少ないので、到着時間には注意しましょう。

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笠岡港の待合スペースは近年改装されたそうで、白ベースの建物は本当に綺麗。座席も多いので、船を待つのは全く苦ではありませんでした。

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今回は高速船に乗れたので、笠岡港~真鍋島までは約40分。船酔いが心配でしたが、思ったよりも揺れなかったので無事に真鍋島へ到着できました。

島内の風景

港周辺

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旅客船を降りると出迎えてくれるのは、真鍋島のようこそゲート。「おかえりっ」のゲームでも印象深いですね。20年前とは多少位置がズレているようですが、おおむねの景色はゲーム中と一致。

また、すぐ隣にある待合室は、笠岡港と同じく最近立て直されたようで、空調も効いており非常に居心地の良いスポットでした。

幸い晴天にも恵まれた秋晴れの日。散歩するのには最適な気温です。

ふれあいパーク

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港から散歩がてら、海沿いを歩いて丘の上に向かいます。途中で見かけた海岸はとても綺麗でしたが、北向きなので海水浴にはあまり適していないのかもしれません。

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港から20分程歩くと、丘の上にある「ふれあいパーク」に到着。こちらも「おかえりっ」作中で登場する公園です。本作は伝奇的ファンタジー感を含んでいる作品なのですが、実在の風景を用いることで現実の延長線上であることが感じられます。

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遊具と庭園が整備されています。

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公園の端には「天神社」が佇んでおり、さらにその裏には瀬戸内海を見渡す展望所が。

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かつて某掲示板で話題になっていた「真鍋島を訪れたスタッフが残した紙」が残されていたのはおそらくこの場所。残念ながら2019年あたりの時点で紙は失われていたようで、テーブルの裏にはその痕跡が微かに残っているのみになっていました。

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真鍋中学校

こちらも「おかえりっ」で印象的だった校舎。真鍋島では現在も現役で利用されているとのことです。

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また、記事冒頭で少し触れた「SIREN2」でも、この校舎と校庭は登場しています。トラックで走り回ったりSDK無双をしたりと、プレイ済みの方なら懐かしく思えるのではないでしょうか。

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港からこの校舎に至るまでの道程は伝統的な漁村そのままで、古き良き日本の風景を感じることができます。

猫の島

舞台巡りとは逸れますが、真鍋島は「猫の島」としても有名です。今回来訪した際も、港付近で野良猫を何匹も見かけました。人に懐いており、近づいても逃げていくことはありませんでした。

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ああ、なんという癒し。

まとめ

旅客船を使わないといけないため気軽には行きにくいですが、舞台巡りを抜きにしても素敵な観光地でした。ゆったりとした空気の流れる真鍋島、ぜひ「おかえりっ」をプレイした後に訪れてみてはいかがでしょうか。

なお、訪れる際には旅客船の時間と宿泊・食事処は十分に確認することをお勧めします。(食事処も要予約だったりするので)